墓石を飾る、石材ではない材料(マテリアル)~ブロンズ編~
深川・北空知、旭川を中心に、お墓や石材のお仕事をさせていただいております、マル安三上石材の三上です。今回も、お墓に使用する石材以外の材料をご紹介いたします。前回のアートガラスやステンドグラスに続き、今回はブロンズを使用したお墓です!
【墓石を飾る、石材ではない材料(マテリアル)~ブロンズ編~】
前回お話したように、お墓を建てる際、お施主様の想いや故人様との思い出などを、カタチとして表現しようとした時、石材という材料では細部の表現が難しい場合もあります。そうした場合に使用する石材以外の材料(マテリアル)として、前回はガラスをご紹介しました。今回は、ブロンズの施工例をご紹介いたします。
こちらは、亡くなられた奥様のために建てられたお墓です。奥様に「いつも花を手向け続けてあげたい」という想いがあり、このようにブロンズ製のユリの花を墓石の中央に飾りました。旧西ドイツで製作されたもので、おそらくあちらではお墓だけでなく生活の中で使用されているものと思います。受注生産で製作されており、数パターンある中からお選びいただくことができます。もちろん石に花の彫刻をする方法もありますが、やはり立体感や存在感は違いますね! 展示品でも似たものはご覧いただいていましたが、実際に完成したお墓をご覧になったお客様には、「文字の彫刻もしたけれど、これだけでも十分にお墓のメインになるんだね」と感激してくださいました。
こちらのお墓は、弊社でもよくお仕事をさせていただく深川市の一已墓地に建てさせていただきました。お家は違うご宗教でしたが、亡くなられた奥様はもともとクリスチャンでいらっしゃって、お墓の敷地の一角にご夫婦二人だけで入るお墓を建てられました。こちらもユリの花を選ばれています。縦に長い形状の洋風のお墓で、石種はインド産の黒御影石と、マホガニーという赤系の御影石です。黒御影石にユリが映えて厳かな雰囲気です。「クリスチャンのお墓らしくていいですね」と喜んでいただけました。
こちらもユリの花を添えられたお墓です。ユリの花は「復活」を意味するため、キリスト教のお墓によく使用されます。彫刻された聖書の言葉にも「復活」の文字があったので、ご提案すると採用していただけました。こちらは花立がない設計ですが、常に花を手向けられます。さりげなく置いてあるように見えますが、石とブロンズはアンカーでしっかりと固定されています。花の種類は、ユリの他にチューリップも展示していますが、ご宗教関係なくユリを選ばれる方が多いです。
ヨーロッパのこうした作品は芸術性が高く、特にドイツ製のブロンズはとても質が良く、長持ちします。ガラスと同じくお墓に使用されるのはまだ珍しい素材ですが、日本のお墓でも調和がとれるのも、ブロンズならではのことだと思います。ブロンズの花は特に、花に対して強い思いをお持ちの方に気に入っていただけるようです。お墓と花には、一般的にも強いつながりを感じる方が多いですが、お話をさせていただくお客様の中には、特に強い思いをお持ちの方もいらっしゃって、そうした場合に「こういうものもありますよ」とご提案すると、気に入って採用してくださるケースもあります。ブロンズの花もガラスと同様に、お墓の文字や形以外で、亡くなったご家族へのお気持ちやお墓に込められた想いを表現する方法のひとつなのです。
弊社事務所では、たくさんのお墓や石材のほかに、前回ご紹介したアートガラスやステンドグラス、今回ご紹介したブロンズなどの素材も、常時展示するようにしております。現物をご覧になりたい方は、どうぞ一度お気軽にお越しください^^
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